もう一度、恋して下さい!
「悠樹…」


一喜は、時々消え入るような声で
私を呼んだ


私は、一喜を無視する



ある日、帰ってきた一喜が部屋に来た

追い出そうとするがビクともしない



「好きだ…」



頭上から聞こえた声に

一喜の表情をみよう顔を上げ
唇が重なった

全力で一喜をすっ飛ばした

ヨロリと後ろに尻もちをついた



「父さんに認められてぇんだ…」



???
一喜の言葉に耳を傾ける




「父さんは、お前に期待してる
お前に会社を継がせたいんだ」



「なぜ、そう思うの?」



「俺は… 菓子が作れない…」






< 71 / 106 >

この作品をシェア

pagetop