もう一度、恋して下さい!
朝日食品の担当 朝倉謙一は
先輩の大学の友達で
宮崎さんも仲良しだった


書類を交わし


会社に型を置いてから、居酒屋で合流




「乾杯!!」




やはり今日の俺は、ついている



こんなに急激に、宮崎さんと…



いや、先輩の許嫁だ



いかん! いかん!



「は?例の男と会社で!?
晄!ナイス!えらいぞ!!
折角だから、このまま付き合えよ!」



???


「もう謙ちゃんまで!楢山さんに悪いよ!」



朝倉さんは、壁のない人で
すぐに俺を呼び捨てにした


「じゃあ!俺とつき合うか?悠樹!?」


「やだぁ!謙ちゃん、軽い!」


「謙一は、ダメ!晄に頼んでんだからな!」



先輩は、俺を信頼して許嫁を任せてくれているんだ



「はい!俺が、宮崎さんを守ります!」



「なら、その宮崎さん呼びやめな?
付き合ってるなら、悠樹って呼びなよ」


/////


「悠樹は、晄さんって、呼んだら?」


「え/////さすがに悪いよ」


「いえ、構いません/////」


朝倉さんの押しのおかげで
悠樹↔晄さんと呼び合う仲になれた



先輩が電話で、外に出て
宮崎さんが、いや、悠樹が御手洗に行った


朝倉さんは、ニヤニヤしながら


「一喜と悠樹の関係わかってる?」


「……わかってます」



そうだった……あまりの嬉しさに
浮かれていることを見破られた



「一喜に聞いた?」


「いえ、まだ……でも、なんとなく
わかってます」


「そう 晄の話は、一喜からいっぱい聞かされててさ
初対面な感じしなくて、馴れ馴れしくてごめんな
あと、悠樹をよろしく」


「はい!」




戻ってきた悠樹が、グラスのビールを
クイッと飲み干した


「一喜と、飲み方にてるよな」


「そうかな?お兄ちゃん電話長いよね
会いにいけばいいのにね」


???



「お兄ちゃん?」



「あれ?わかってるんじゃなかったの?」


朝倉さんがニヤリと笑う



「え!?先輩と兄妹なんですか!?」


「はい……知ってて助けてくれたのかと…」




クラクラした


急激に酒が回った




「晄さん!大丈夫?お兄ちゃん呼んでくる」



「クスクス 晄、兄妹だけど
血は繋がってないよ
一喜の許嫁は、悠樹
まぁ 悠樹があんなだから、一喜は
他に彼女がいるんだけどね
一喜は、悠樹に気を使ってるんだ
晄が悠樹と付き合ってくれたら
全てが上手く行く!好きなんだろ?
悠樹をよろしくな!」



「はい!」









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