悪魔に恋した少年(完結)
「はぁ……」
他にもレッスンを受けてる人が居る中、俺のため息が部屋中に響く。
その溜め息にさすがの達成も慌てて俺の方を見た。
しかし、踊りなんてしたくてしてる訳じゃない俺は反省する気は微塵もない。
そんな俺をみかねたのか1人の少女が俺の方にやってくる。
一瞬ハーフツインのその女の子に見覚えを感じたが
「さっきからアンタなんなのよっ!」
「は?」
いきなり怒鳴られてそんな事はどうでもよくなった。
何で俺が怒鳴られてるんだよ。
「やる気がないなら出てって!!!!」
そう言われるとグイグイとその女は俺の背後に回って背中を押し部屋から追い出す。
達成に助けを求めるように目を向けたが"お前が悪い"という様にコクンと頷くだけである。
アイツ……。