悪魔に恋した少年(完結)


 なんで...なんで彼は私なんかと会いたいと思うんだろう。

 「私は悪魔なんだよ...」

 きっと睨む。

 喜んじゃダメだ。

 きっと私が彼に関われば不幸にしてしまう。

 悪魔というものは人を不幸にするために居る。

 死神とも繋がってるし、いいことなんて何もない。

 なのになんで...?


 なんで彼と居ると心が穏やかになれるんだろうか。

 こんなにも再び会えた事がうれしいんだろうか。


 彼と居ると心がかき乱される。


 「悪魔とか天使とか俺には関係ない、素直に君に出会えた事が嬉しいんだ」
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