悪魔に恋した少年(完結)

「なるほどなぁ…冴凪さんが天使だったと」

話しを聞いた達成は妙にスッキリした表情をしていた。

こいつ全部信じてくれるのか…?

「まぁ、言われて見ればって事が多々あったからさ」

達成はそういうと「お前、俺と一番最初に会った時の記憶あるか?」ニコッと笑う。

そう言えば俺の達成と出会った時の記憶はぼんやりとしている。

しっかりした記憶がない。

「あれ…?何でだ…」

「恐らく冴凪さんは俺とお前を何らかの力で引き合わせたんじゃねーの。だから記憶を消した」

「でも、天使は力を使っちゃ…」

そのあとの「だから消滅したんだ」という言葉に背筋がゾクッとした。
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