瑠璃の雫

「璃香お疲れ。」





頭を上げると白い部屋はまた私と翠の2人になっていた
冷たい空気が止まっている
「あっち行って休もう。」
白い部屋と一枚の戸で隔てられていた畳の部屋
布団が一枚引いてある
「…分かった。」
誰が用意したのか
私の部屋着もそこにあった
戸が閉められ15畳の部屋に1人になった
堅苦しい黒い服をぬぐ







…翠








静かな空気に消える声






















「なに…?」



とのすぐ向こう側で声が返ってきた





























「すい……
























頭の中に白い兄を思い起こすがどれも鮮明には出てこなかった
毎日見ていたはずの姿は私の中にはもうすでにいなくなっていた



















「すい…………


















瑠佳は……………………
























もう、
いないの……………?」








…声が震えた
< 21 / 65 >

この作品をシェア

pagetop