瑠璃の雫


「来週は女子校舎で会議です。
遅れずに…」


笑心と校舎を出た


カバンを持って校門を出た

「璃香、放課後デートしよ!」

出た瞬間にっこり笑ってこちらを振り返った彼女
私の返事は
「うん!」
もちろんおーけーだ。






プリクラを撮った
クレープも食べた
普通の女子高生の放課後






「笑心!
今日はありがとう
楽しかった。」






家の前でばいばいをいう

「うん、
また明日ね。」

ガチャ

「おかえりー。」

翡翠の声がした

「ただいま。」

夕食の準備をしている
部屋へ上がって着替えた

「テストどうだった?」

「いつも通りかな。」

ふーんと彼は言った
「それなら安心だ。」

出来上がったチキンライスを皿に乗せ
ふわりと焼きあがった卵をその上に滑らせる

「今日は特製オムライス」



「いただきます!」

うん
美味しい!

「ねえ、翡翠
瑠佳ね
生徒会長だったんだって…」

ブフォ

「翡翠きたないー。」

机を拭く

「だって、
桜庭って成績トップの人が会長になるんじゃ「そうなの!
瑠佳ってそんなに頭良くなかったのにどうしたのかしら。」

「何か目的があったんじゃない?」

彼の翠色の瞳がまっすぐ私をとらえた
「目的?」





「まあ俺には分からないけど…」




彼はゆっくりとそらしからになった皿を運んだ
……。




そんな彼を目で追う
なに?と彼は笑った




「うんん。
何でもない…
ご馳走さま。
美味しかった」



皿を下げて部屋に戻った



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