瑠璃の雫
40代くらいの男性
確か名前は坂本先生
この人が瑠佳の元担任
じーっと見ていた
その視線を感じて先生が見てくる
私はそっと視線を外した
「えー。
今日から2週間
西校舎の生徒会長 松坂璃香さんが1-Aくみに来ることになったー。
色々教えてやれー。
じゃあ、自己紹介してくれ。」
前に出るよう促され渋々出る
「松坂 璃香です。
先日までこちらの生徒会長だった松坂 瑠佳の妹です。
色々聞きたいし色々お話ししたいのでよろしくお願いします。」
頭を下げる
パチパチとまばらに拍手が聞こえた
席に着く
「璃香制服似合うね。
カッコいい。」
日向が言った
うーん…
嬉しいような…
複雑な気持ち
SHRは終わった
1時間目は?
「体育だ。
行こう。」
東良!
体育?
どこで着替えれば…
「職員用の
そこは女の人の更衣室もある。」
案内されそこで着替えた
え…
この服って……
なんで〜?
ここ男子校舎だよ?
ていうか、普通学校の授業でやる?!
レオタードとタイツ,トゥーシューズが入っている
それを着て
入っていたジャージを羽織った
体育館には鏡とポールがある。
本当にやるんだ…
先生が立っていた
綺麗。
「ではまず柔軟から」
パンと手を叩いた
私は先生とペア
「あなた…
柔らかいわね。」
床にも足にもぺたりとくっつく体
固いと言われたことはいちどもない
顔を上げる
男子全員が柔軟をしてる光景ってなんだかシュールで笑いそうになった
「あなた踊れる?」
「分かりません。」
「そう…
じゃあ私がやってみせるからやってみて。」
音楽にあった流れるような動き
やっぱり綺麗
同じように音楽に乗せてやって見る
ーパチパチパチ
「すごいわねあなた。
本当にやってなかったの?」
「憧れて少し真似していた時期はあります。」
「へえそう。」
彼女は何かワクワクした顔で私をみていた
〜♪
次からは普通の授業
楽しくもないしつまらなくもない
普通だった
んー。
ご飯は東良と食べた
食堂でもやはり視線を感じる。