瑠璃の雫
ー真っ赤な空が私たちも真っ赤に染めた
「私璃香が休学して何も言ってこなくて勝手に腹を立ててた。冬の日瑠佳くんが来てって話は前にもうしたね……
その時ね。
チャンスだって思ったの
私ね……
ずっと瑠佳くんが"好き"だったの
何回か告白したんだけどその答えはいつもNoだった
瑠佳くんに璃香と仲良くしてって言われた時
私なんて答えたと思う」
私は横に首を振った
「瑠佳くんが私と付き合ってくれるなら…って。」
彼女の顔が歪む涙で濡れる
「私最低なの…
だから……
瑠佳くんが死んでも私……璃香になかなか言えなくって……」
次は私が彼女を抱きしめる
「ごめんなさい。」
彼女の悲痛な声に何も言えなかった
「これで私達の間に秘密は無くなったね。
今度こそこれで仲直り?かな」
私は彼女の顔を覗き込んだ
「いいの?」
「何が?」
「笑心今日お泊まりしない?」
立ち上がり目を晴らした彼女を振り返る
「いいの?」
彼女はまた同じ言を発した
「うん!」
彼女の手を引いて大きな家へ入る
翡翠は家に帰ったようでテーブルの上に夜ご飯が置いてあった。
茶碗や橋は2人分ずつ用意されていた
……
優しい味の煮物に手をつけ私たちはコンビニで未成年者禁止のものを買ってそれらを飲み明かした
缶が転がる音で目が覚めた
緑色がそれらを片付けている私と笑心には毛布がかけられていた
上で寝たら?
まだ今日は日曜日だし
時計は10:00を指していた
空は明るい
でもまだ眠かった
彼女を起こして本棚の後ろの階段を登った