瑠璃の雫
少し冷めた味噌汁がダイニングテーブルに運ばれた
…
いつかの冷たい空気がそこには流れていた
顔を少しあげると冷たい笑顔を浮かべる緑がそこにいる
その理由は分からなかった
「ねえ、璃香。
おとといはどこに泊まったの?」
いつもの笑顔ではなかった
「瑠佳の知り合いのところ。」
「瑠佳の?
僕の知らない人?」
彼は静かに……徐々に私に詰め寄ってきた
「翡翠は知らないかも…」
「ふーん…」
「まあ、璃香が無事で良かった。
今度その人のこと紹介してよ
お礼言いたいからさ」
そう行った彼の顔はいつもの笑顔だった。
「うん分かった。」
短く返して部屋に戻る