瑠璃の雫










。。。。。
トントン。。











ふやっ

辺りを見渡した
誰かが階段を登る音がして
でもそこには誰もいない




下に降りると翡翠はお昼の準備をしていた。





気のせい?
体を一度撫ぜる

フルリと震えた
確かに足音が聞こえたケド。。
私と翡翠以外はこの家にはいないし。

少し不気味で小走りで来た道を引き返した。

夢。。かな?

少し埃をかぶってしまっている瑠佳の本棚
軽くそれを指でなぞって窓の外に捨てる
本棚の前には人をダメにするソファが部屋の主の形を残したままそこにあった

一冊、適当に手を伸ばしそのソファに沈み込んだ


















へえ。
こういうの読むんだ。



ブーブー。



放置していた携帯が鳴った
私持ってきてたんだ

下から上にスライドしてロックを解く
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