雨の音〜切ない片思い
雨の日。

いつもの帰り道。何も変わらない。

「奈美。一緒に帰ろう!」
「うん!帰ろう!」

学校から2駅目のところ。

駅から10分のところに私の家がある。

坂道が多い。家が見えてきた。

坂を登ってる途中足を止めた。

男の人の声が聞こえてきた。

“上から?”上を向いて見ると

「おい!たくみ、そっち押さえてろ!」
「はい!」

新しい家の屋根で何かをしているのが見えた。“雨なのに大変だな”なんて呑気なことを思っていた。

2週間後にその家はできていた。

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