はじめまして。
立ち止まった、その先には教室。
「この中みたい…」
たしかにその教室からは、騒がしい声が聞こえてきていた。
「入ろ!」
その声で、私たちは中へ入った。
中では、黒板の前にユウトと桜が立っていた。
その姿はあまりにもお似合いで。
冷やかしの声が途切れなかった。
そんな中、ずっと無言だったユウトの口が開いた。
「桜!! 俺…桜のことが好きだ。 だから、付き合ってほしい。」
その声で教室内の冷やかしの声は無くなった。
そこにいる皆がユウトと桜を暖かい目で見守っていた。
「うん…。 私も、ユウトが好き。」
それを聞いた人たちは、ヒューヒュー!おめでとう!と祝福の声をあげていた。