クール姫の秘密




とりあえず、深呼吸


すーはーと1人でしてたら、茜もしてたみたいでみんなは?みたいな顔してる

あほ面うける



「葵、ごめんな」

「……」

「俺は葵だけが好きだよ」


この言葉に反応したのは、速野


「えっ、茜?」

「茜とか勝手に呼ばないでくれる?」

「え?」

「つーかキモい離れろ」

「っ、なんで…」

「なんで?、あー俺の彼女いじめたくせに何ゆってんの?」

ありゃ、これマジギレしちゃってね?



「茜っ、」

あかねーキレたあかん、落ち着け


「…葵」


「もういいよっ、いこ?」

「っ、ああ」


よし、救出成功


「茜っ!!」


あたしの方に向かってくる茜の腕を掴み引き止める速野…うっぜぇなあ


「なに」

茜冷たっ!おもろ

「なんでっ、」

「あーもううざい、話しかけんな。以上」


それだけ言って速野の腕を振り払い、あたしの元へ来るなり、あたしの腕を掴んで廊下を歩いてく茜


まあこの後屋上行く設定やしな


真奈も、と思って後ろを振り返ると、笑顔で手を振る真奈


あーあれはイチャイチャして来いってことか



「真奈、大好き!」

「ひめー!私も大好きー!愛してるー!」

「私も愛してる!」


つい叫ぶと叫び返され、また叫ぶあたし


こんなでかい声だしてるあたしにびっくりしてるギャラリー


そんな驚きまくって疲れへんのかな…




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