もし明日、この世界が終わると言うのなら。
いやー、勢いよく飛びだしてきたけど、ちょっと怖い。
まぁ、二週間も休んでたし、何か違和感が...。

「あれっ?柚月ちゃん?」

「え?...陽愛ちゃん!?」

「今日は来れたんだね。良かった...。」

「昨日、陽愛ちゃんたちが来てくれたからだよ。ありがとう。」

「柚月ちゃん...!!!」

「...なー待てよ、俺の事忘れんなよ。」

「あ、お兄ちゃんいたんだ。」

「なっ...酷くね?」

「やっぱ、二人は仲良いね。」

「「何処が?!」」

「そういうとこが。」

やっぱりこの二人といると楽しい。耳のことなんて忘れちゃいそう。...でも、やっぱり...。

「.....ちゃん?...柚月ちゃん?」

「えっ!?」

「何かぼーっとしてたから。」

「あはは...。」

偽物の笑顔なんて、何時かはバレるとわかってるのに。

わかってるのに。

もう、こんな思いをするなら...。
何度も思った。でも、やっぱり怖いんだ。

私にとって、怖くないものなんて...ないのかもしれない。
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