もし明日、この世界が終わると言うのなら。
和輝がジュースを買いにいってから、もうずいぶんたった。

なにか、あったのかな?



「柚月ー!!」

「え?和輝?」

「はぁ、ごめん、遅くなって。」

「いや、大丈夫だけど、なにかあったの?」


「あー、意外と売店、混んでて」

「そうだったんだ。」

「あ、これ、ジュース。なんか、限定のイラストだって。」

「え!凄い!いただきます!」

口にいれると、ラムネがしゅわしゅわと弾け出した。

この爽快感は、まるで本当に海のなかにいるような、そんな感覚だった。





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