もし明日、この世界が終わると言うのなら。
《一年前》


「今回は今度の試合のスタメンを決めるための合宿でもある!気を抜かず取り組むように!」

コーチの声がグラウンドに響く。

3歳から続けているサッカー。正直、今回は試合に出たい。この間は補欠だったし、そろそろかなーって思ってる。


「「絶対決める。」」

そう呟いたとき、隣でもう一人同じ言葉を呟いたやつがいた。

それが陵。陵とはこのクラブに入った時期が同じで、ずっと一緒に戦ってきた。


俺に初めてできたライバルだった。


だから、その分気合いが入った。
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