もし明日、この世界が終わると言うのなら。
「残り10分でーす」

マネージャーの声がグラウンドに響く。

真夏の30度はありそうなこの日にグラウンド30分間走!って...

コーチ、鬼じゃね!?

「10分休憩入れて、ストレッチします。」

「「「はい」」」

「あつー、んっ...」

500mlのスポーツ飲料はすぐ空になった。


「「マネージャー、水筒、空になったんだけど」」

「二人揃って、流石!ルーキーコンビ。」

隣を見ると陵がいた。

「お疲れ」

「陵こそ、お疲れ様」

そう言いながらグータッチを交わした。





俺はこの時、もうこいつとこんな風にサッカーをすることができなくなるなんて思ってなかったんだ。


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