もし明日、この世界が終わると言うのなら。
「和輝~屋上いこ!」

「おー」



あ、そういや昼買ってねー…

「綾乃、購買よっていい?俺買ってなくて」

「どうせそうだろうなって思ってちょっと多めに作ってきたんだよねー」

「まじで!ありがと」

「いいよっ!それより早く行こっ!」

「おう」



綾乃はほんとにいろいろ助けてくれる。前は部活の合宿で体調の悪くなった俺に、スポーツドリンク渡してくれて、その後もいろいろ気にかけてくれて。

って、やっぱりサッカーのことを思い出してしまう。そう簡単には忘れられないな…


「ん?和輝、ぼーっとしてどうしたの?」

「ごめん、ちょっと考え事」

「…早くしないと昼休み終わっちゃうよ!早く食べよ!」

「うん」



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