もし明日、この世界が終わると言うのなら。
「起立、礼!」

「「さようなら!」」


やっと終わったし…はあ…帰るか。


「和輝!帰ろっ」

「綾乃…」

昼休みの綾乃と友達との会話を思い出してしまい、答えが出せないでいると、

「私、なんか気に触ることしちゃった…?」

「いや、そんなんじゃないけど…」

「けど…?」





こんな時間も無駄でしかない。
俺は綾乃に、迷惑しかかけられないのか。そう思っていた時、


「あれ、和輝に…綾乃ちゃん!久しぶり」

「祐希先輩、お元気でしたか!」

「っす」

「ああ。てか、和輝元気ない…悩みとかなら聞くし、何でも頼ってくれていいからな」

「ありがとうございます…じゃあ、綾乃のこと頼んでいいですか。俺、急用できて」

「そうだったの!?それなら言ってくれれば良かったのに」

「じゃ先輩、頼みます」

「おう」


きっとこれで良かったんだ。
綾乃のためには、きっとこれが1番いい、そう思い込んでいた。
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