涙とミルクティー

とりあえず＿＿＿




「あの、手を離して貰えませんか？」








「えーーーやだ。」










……は、い？







「だってまだ返事もらってないし

逃げちゃいそうだし」






「返事って…」







「俺と付き合って？

に対しての返事。」






……。





「いや、なんでそんな事に」




「加々美さんが

『……っもうこんな生活やだよ、』

って言ってたから」









き、



聞かれてたぁぁあ！！！





「い、言ってません！！！！！」





「いや、言ってたよ？

俺の耳にはハッキリ聞こえたし。



それに、なんか泣いてたみたいだし？」




そう言って握っていた片方の手を離して

私の涙を拭う。




っ、！！






「泣いてません！！」



「ふふっ強がらなくてもいいよ？






俺知ってるんだよね、







加々美さんが時々屋上来て
泣いてること。」






うそ、でしょ……




いつも泣いていることがバレたとわかり、

だんだん顔が赤くなっていく。





私はとっさにそれを隠すためにうつむいた。





「加々美さん赤くなっちゃって〜





かーわい。」



「っ////


べっべつに赤くなってないですし、

それにそもそも可愛くないですから！」




「へぇーまさかのまだ無自覚。


いいねぇ。」