涙とミルクティー
ーー彼女と屋上で話してから1日後

執行部会




『じゃあだいたい集まったみたいだし、早速始めまーす!

新しく入ってくれた子は
執行部の中でも色々係があるから
気に入ったところに入ってー。』






……気に入ったところ、ね。



まぁ元から俺も玲矢もあそこしか入る気ないだろうな。


『ねねー!春樹くんに玲矢くん!
採点係入らない?
当日だけでめっちゃ楽だよっ!!』

『いやいや!審判に入って欲しい!
二人に審判されたらみんなルール守るでしょ♪』


私のところ!
私たちのところきてよー!
という声があちらこちらから聞こえてくる。



嬉しいんだけど、ね。




「ごめんね、皆。


俺たちもう入るところ決めてあるんだ。

女子だらけで大変で
助けてあげたいなって思ってる係で
男手が必要なところ。」




『それって?』




近くにいる女の子が聞いてくる。





「用具係、なんだ。」






『キャーーー』




そう俺が言った瞬間

歓喜、悲鳴の混じった声が聞こえてくる。



そんな中 俺の初恋の子は
とても嫌そうな顔をしていた。





……そんなに嫌だったのか。


予想はしてたけど、ちょっとショック。










でも、これから、だからね?













ーー覚悟しててね、加々美さん。
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