涙とミルクティー
。゜⋆。゜⋆






「何、由美の彼氏とってんだよ!!」




『パンッ!』





っ………




目の前の少し厚化粧した女子が
平手打ちをしてきた。




久しぶりに顔ぶたれた……



慣れたとはいえちょっと痛いな。





そのまま黙ったままでいると、




「何か言いなさいよ!!」



『ドンッ』



今度は強い力で後ろに押された。




「あ、綾ちゃん、もういいよ。

これ以上は流石に……」




少し気が弱そうな子が
止めに入る。



おそらくこの子が由美、なんだろう。



「いや、でも由美。

この女少し顔がいいからって調子乗りすぎだし…」




「でも反省してるみたいだし、さ?

もう帰ろう?」








「…………分かった。」





そう言って帰っていく2人。





………反省、ね。


私何を反省すればいいんだろ。

彼氏なんて取ってないのに。





「はぁ………」



またため息がこぼれる。




とりあえずいつも通り屋上行こう。

私は持ってきていたカバンを拾い上げて屋上に向かった。
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