この愛、スイーツ以上
副社長は私の手を握ってきたけど、軽く首を振った。
「すみません。お誘いは大変嬉しいのですが、私はお弁当を持ってきているのでここで食べます。お二人でどうぞ行ってきてください」
「あら、じゃあ乃亜を見ていてくれない? 頼むわね」
藍華さんは副社長から乃亜ちゃんを取り上げ、私に差し出す。受け取って抱くが、私に抱かれるのが嫌なのかじたばたと暴れる。
そんな乃亜ちゃんに藍華さんは小さくため息をついて、私から取り上げてキャリーバッグに入れた。
見た目は紫乃ちゃんにそっくりだが、性格は似ていなくて乃亜ちゃんは人見知りをするらしい。バッグの中で大人しく丸まっている。
大人しくなったことに安心した二人は煮込みハンバーグが絶品と評判の洋食屋へと出て行った。
私もそこには行ったことがあって、お気に入りのオムライスが食べたかったなと思いながら、お弁当箱の蓋を開ける。
そこには一人で食べる量にしては多いサンドイッチが並んでいた。
副社長は誰かと食べる予定がない時はコンビニのおにぎりやサンドイッチを安田さんに調達してもらって、ここで食べることが多い。
「すみません。お誘いは大変嬉しいのですが、私はお弁当を持ってきているのでここで食べます。お二人でどうぞ行ってきてください」
「あら、じゃあ乃亜を見ていてくれない? 頼むわね」
藍華さんは副社長から乃亜ちゃんを取り上げ、私に差し出す。受け取って抱くが、私に抱かれるのが嫌なのかじたばたと暴れる。
そんな乃亜ちゃんに藍華さんは小さくため息をついて、私から取り上げてキャリーバッグに入れた。
見た目は紫乃ちゃんにそっくりだが、性格は似ていなくて乃亜ちゃんは人見知りをするらしい。バッグの中で大人しく丸まっている。
大人しくなったことに安心した二人は煮込みハンバーグが絶品と評判の洋食屋へと出て行った。
私もそこには行ったことがあって、お気に入りのオムライスが食べたかったなと思いながら、お弁当箱の蓋を開ける。
そこには一人で食べる量にしては多いサンドイッチが並んでいた。
副社長は誰かと食べる予定がない時はコンビニのおにぎりやサンドイッチを安田さんに調達してもらって、ここで食べることが多い。