この愛、スイーツ以上
とりあえず火曜日から着任することで話はついて安堵した。これから総務部に戻って、課長と相談しながら引き継ぎ作業をやるかな。
一人の人に片寄ることのないよう振り分けるとしても、私の一存で決めるのは難しい。
「失礼しました」とお辞儀をして退出しようとすると、安田さんに呼びとめられる。
何かと思えば、にこやかな笑顔で理解しがたいことを言ってきた。
「明日から月曜日まで一日一回でいいので、こちらに顔を見せに来てください」
「顔ですか? 何のためにでしょうか?」
私の顔を見ても、面白いことは何もないと思うが、来ないといけないという用事があるなら言われた通りにするけれど……。
安田さんは理由を言わずにただ頷いて、後で在室している時間をメールするので確認して数分でもいいから時間を取って、一日一回来るようにと言い渡してきた。
一日一回たかが数分とはいえ、わざわざここに来るのははっきりいって面倒だ。だから、断った。
だけど、今度は副社長が私に向かって言う。
一人の人に片寄ることのないよう振り分けるとしても、私の一存で決めるのは難しい。
「失礼しました」とお辞儀をして退出しようとすると、安田さんに呼びとめられる。
何かと思えば、にこやかな笑顔で理解しがたいことを言ってきた。
「明日から月曜日まで一日一回でいいので、こちらに顔を見せに来てください」
「顔ですか? 何のためにでしょうか?」
私の顔を見ても、面白いことは何もないと思うが、来ないといけないという用事があるなら言われた通りにするけれど……。
安田さんは理由を言わずにただ頷いて、後で在室している時間をメールするので確認して数分でもいいから時間を取って、一日一回来るようにと言い渡してきた。
一日一回たかが数分とはいえ、わざわざここに来るのははっきりいって面倒だ。だから、断った。
だけど、今度は副社長が私に向かって言う。