この愛、スイーツ以上
立派な家を改めて見て、決心が鈍りそうになる。本当にこの答えでいいかな。
「吉川さま、いらっしゃいませ。安田さんから連絡をいただいております。どうぞお入りください」
「こんにちは。ありがとうございます」
インターホンを押すのを躊躇っていたら先にドアが開いた。多分挙動不審な私が防犯カメラに映っていたのだろう。
出迎えてくれた高橋さんは副社長の部屋まで案内してくれた。副社長はベッドの中にいるものの目は覚めているらしい。
高橋さんが声を掛けると中から返事がした。「どうぞ」と高橋さんにドアを開けてもらい、私は顔だけをおそるおそる中に入れる。
「由梨、何してるの? 入っておいで」
「はい。わっ、紫乃ちゃん!」
「高橋さん、紫乃は出してもらっていい?」
「かしこまりました」
副社長の部屋にいた紫乃ちゃんは高橋さんに抱かれて部屋を出ていった。私はドアを閉めて、副社長の近くへ行く。
予想通り、私の部屋の倍以上の広さの部屋だった。応接セットが置かれている部屋なんて初めて見た。こんなのを置いている友達は一人もいなかった。
さすがすごい。
「吉川さま、いらっしゃいませ。安田さんから連絡をいただいております。どうぞお入りください」
「こんにちは。ありがとうございます」
インターホンを押すのを躊躇っていたら先にドアが開いた。多分挙動不審な私が防犯カメラに映っていたのだろう。
出迎えてくれた高橋さんは副社長の部屋まで案内してくれた。副社長はベッドの中にいるものの目は覚めているらしい。
高橋さんが声を掛けると中から返事がした。「どうぞ」と高橋さんにドアを開けてもらい、私は顔だけをおそるおそる中に入れる。
「由梨、何してるの? 入っておいで」
「はい。わっ、紫乃ちゃん!」
「高橋さん、紫乃は出してもらっていい?」
「かしこまりました」
副社長の部屋にいた紫乃ちゃんは高橋さんに抱かれて部屋を出ていった。私はドアを閉めて、副社長の近くへ行く。
予想通り、私の部屋の倍以上の広さの部屋だった。応接セットが置かれている部屋なんて初めて見た。こんなのを置いている友達は一人もいなかった。
さすがすごい。