この愛、スイーツ以上
「由梨が来てくれただけで嬉しいよ。他には何もいらない」
副社長は私の手を握って、とても嬉しそうに話す。
具合を聞くと熱は平熱になって、体も軽くなったという。元気になったようでよかった。
「もう明日出てくるんですか?」
「うん。一応熱を測ってから決めるけど、多分大丈夫だよ。昨日からずっと寝てるしね」
「ごめんなさい! 私のせいで風邪を引いてしまったんですよね? ジャケットをお借りしたから」
「そんなこと気にしないで。風邪引いたのが由梨じゃなくてよかったんだから」
優しい言葉に涙が出そうになる。副社長ではなく私が風邪引けばよかったと思っていた。
副社長には大事な仕事があるのだから。副社長がいないと困ることがあっても私がいなくて困ることはない。
「今日、副社長がいなくて困りました」
「ん? なんか困ることがあったなら安田さんに話したらいいのに。彼ならどんなことでも分かるよ。俺よりも詳しいからね」
「副社長がいないのが寂しくて困りました」
『えっ?」
私の返事が意外だったようで、副社長は目を丸くした。握っていた手が緩んだので、逆に私がぎゅっと握った。
副社長は私の手を握って、とても嬉しそうに話す。
具合を聞くと熱は平熱になって、体も軽くなったという。元気になったようでよかった。
「もう明日出てくるんですか?」
「うん。一応熱を測ってから決めるけど、多分大丈夫だよ。昨日からずっと寝てるしね」
「ごめんなさい! 私のせいで風邪を引いてしまったんですよね? ジャケットをお借りしたから」
「そんなこと気にしないで。風邪引いたのが由梨じゃなくてよかったんだから」
優しい言葉に涙が出そうになる。副社長ではなく私が風邪引けばよかったと思っていた。
副社長には大事な仕事があるのだから。副社長がいないと困ることがあっても私がいなくて困ることはない。
「今日、副社長がいなくて困りました」
「ん? なんか困ることがあったなら安田さんに話したらいいのに。彼ならどんなことでも分かるよ。俺よりも詳しいからね」
「副社長がいないのが寂しくて困りました」
『えっ?」
私の返事が意外だったようで、副社長は目を丸くした。握っていた手が緩んだので、逆に私がぎゅっと握った。