この愛、スイーツ以上
彼は私の挟むように両腕をベッドに置く。
「ものすごくキスしたいけど、風邪移るよね? 我慢するしかないか」
「そうですよ、我慢してください。寝るのは私ではなくて副社長です。パジャマでずっと起きてたらぶり返しますよ。明日も休まられたら困るから、寝てください」
「そうだな。俺に会えないと由梨が困るんだよな?」
「そうです、寂しくて困ります」
私は起き上がり、副社長にベッドの中へ戻ってもらった。
「せっかく想いが通じ合ったのにキスも出来ないなんて……」
悔しそうな顔をする彼を私は笑った。元気になればいつだって出来るのに。
「今はこれだけで我慢してくださいね」
私は体を屈ませて、寝ている彼の頬にキスをした。
彼は突然のことに呆けていたが、すぐに笑う。
「なるほど。口じゃなければ移らないか。俺にもさせて」
副社長は上半身を起こして、私の体を引き寄せた。
そして、頬に口づけた。
「由梨は俺の大事なお姫様だよ」
「はい」
副社長は小箱から指輪を取り出して、私の薬指にはめる。
こうして私は副社長の婚約者となりました。
~END~
「ものすごくキスしたいけど、風邪移るよね? 我慢するしかないか」
「そうですよ、我慢してください。寝るのは私ではなくて副社長です。パジャマでずっと起きてたらぶり返しますよ。明日も休まられたら困るから、寝てください」
「そうだな。俺に会えないと由梨が困るんだよな?」
「そうです、寂しくて困ります」
私は起き上がり、副社長にベッドの中へ戻ってもらった。
「せっかく想いが通じ合ったのにキスも出来ないなんて……」
悔しそうな顔をする彼を私は笑った。元気になればいつだって出来るのに。
「今はこれだけで我慢してくださいね」
私は体を屈ませて、寝ている彼の頬にキスをした。
彼は突然のことに呆けていたが、すぐに笑う。
「なるほど。口じゃなければ移らないか。俺にもさせて」
副社長は上半身を起こして、私の体を引き寄せた。
そして、頬に口づけた。
「由梨は俺の大事なお姫様だよ」
「はい」
副社長は小箱から指輪を取り出して、私の薬指にはめる。
こうして私は副社長の婚約者となりました。
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