この愛、スイーツ以上
そのキスはどんどん深くなっていき、私はとろけてしまって、気付いたらベッドの上にいた。
甘い言葉を何度も囁いて、優しく愛してくれた。
初めて体を重ねた日の朝、隣にいる彼を見て幸せを感じた。
今までで一番素敵なクリスマスだったな。
「由梨ー。涼太さまが来たわよー」
思い出に浸っていたら、母が大きな声で呼ぶ。玄関に行くと『涼太さま』が立っていた。
「お母さん、いい加減にさまを付けるのはやめてよ。涼太さんも困っているじゃないの」
「だって副社長さんと呼ぶのはよそよそしいし、だからといって涼太さんと呼ぶのは図々しい感じがするんだもの」
言いたいことは分かるけど、娘の婚約者を『涼太さま』と呼ぶのはどうだろうか。
何度言っても呼び方を変えない母に見送られて、私たちは虎太さんの会社『ハピトラ企画』に向かった。
「そのコート、白いポメラニアンみたいで本当によく似合っていてかわいいね」
「ありがとうございます。気に入っています」
犬に例えられたのはなんとも複雑だが、「かわいい」には喜んでおくことにする。
甘い言葉を何度も囁いて、優しく愛してくれた。
初めて体を重ねた日の朝、隣にいる彼を見て幸せを感じた。
今までで一番素敵なクリスマスだったな。
「由梨ー。涼太さまが来たわよー」
思い出に浸っていたら、母が大きな声で呼ぶ。玄関に行くと『涼太さま』が立っていた。
「お母さん、いい加減にさまを付けるのはやめてよ。涼太さんも困っているじゃないの」
「だって副社長さんと呼ぶのはよそよそしいし、だからといって涼太さんと呼ぶのは図々しい感じがするんだもの」
言いたいことは分かるけど、娘の婚約者を『涼太さま』と呼ぶのはどうだろうか。
何度言っても呼び方を変えない母に見送られて、私たちは虎太さんの会社『ハピトラ企画』に向かった。
「そのコート、白いポメラニアンみたいで本当によく似合っていてかわいいね」
「ありがとうございます。気に入っています」
犬に例えられたのはなんとも複雑だが、「かわいい」には喜んでおくことにする。