この愛、スイーツ以上
「はい。素敵なドレスなので、譲ってもらうのは申し訳ないように思ったんですが、快く譲ってくれて嬉しかったです」


涼太さんは好きなドレスを作ったらいいと言ってくれたが、一度しか着ないのを作るのは勿体ないからレンタルドレスにしたいと私が言った。

だけど、涼太さんはドレスを作ってあげたいと意見を曲げなく、困っていると真由美さんが「私のを直す?」と言ってくれた。

真由美さんが着たウェディングドレスはオーダーメイドで大切に保管されていたが、やっぱり一度しか着ていないのを勿体なく思っていたらしい。

譲ってもらったドレスは私に合うサイズに変え、デザインも少し変えてくれるようになっている。

一から作るのでなく、リフォームなので半年で出来上がる予定だ。

私よりも涼太さんの方が出来上がりを楽しみにしている。


「ヘアメイクは由梨ちゃんのお姉さんがやるんだよね」

「はい、そうです」


虎太さんは話をしながら、パソコンにいろいろと入力していく。
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