この愛、スイーツ以上
「吉川さんがいなくなっちゃうと寂しいね。たまにはこっちに顔出してね」
「はい、私もみんなと離れるのが寂しいから来ます」
「それと、今度ご飯食べに行こうね」
「えっ、ご飯ですか?」
憧れている大平さんに誘われるとは思っていなく、目を丸くさせて彼を見てしまった。
「ん? ダメかな?」
「いえ、ダメではないです。嬉しいです」
大平さんは優しく微笑んで、あとで都合のいい日を教えてと行って、フロアを出ていった。
彼の後ろ姿を見ながら、ただの社交辞令かもしれないけど心が弾んだ。しかし、なぜか「かわいい」と行ったときの副社長の顔が思い浮かんできて、心に何かが引っ掛かるのを感じた。
なんでだろう。
大平さんからのお誘いは嬉しいはずなのに……。
「吉川さん、まだいたの? お昼食べた?」
「あ、いえ! 今からコンビニ行ってきます!」
課長が早々と昼食を終わらせて戻ってきた。私は入れ替わるように財布を持って、出ていく。大平さんの姿はもう見えない。
外に出て、ふとオフィスを見上げて、来週から勤務する副社長室の窓を確認した。
「はい、私もみんなと離れるのが寂しいから来ます」
「それと、今度ご飯食べに行こうね」
「えっ、ご飯ですか?」
憧れている大平さんに誘われるとは思っていなく、目を丸くさせて彼を見てしまった。
「ん? ダメかな?」
「いえ、ダメではないです。嬉しいです」
大平さんは優しく微笑んで、あとで都合のいい日を教えてと行って、フロアを出ていった。
彼の後ろ姿を見ながら、ただの社交辞令かもしれないけど心が弾んだ。しかし、なぜか「かわいい」と行ったときの副社長の顔が思い浮かんできて、心に何かが引っ掛かるのを感じた。
なんでだろう。
大平さんからのお誘いは嬉しいはずなのに……。
「吉川さん、まだいたの? お昼食べた?」
「あ、いえ! 今からコンビニ行ってきます!」
課長が早々と昼食を終わらせて戻ってきた。私は入れ替わるように財布を持って、出ていく。大平さんの姿はもう見えない。
外に出て、ふとオフィスを見上げて、来週から勤務する副社長室の窓を確認した。