この愛、スイーツ以上
「はい、撮りますよー」の合図でこちらに向けた副社長の笑顔は完璧過ぎて、かっこいい。
カメラに向けているのに私に向けられている気がして、胸がドキドキしてスマホを持つ手が震える。
こんなに整った顔をしている人に笑顔を向けられたのは初めてだから当然だろうけど、写真がぶれてないかと心配になる。
なんとか撮ったのを副社長に確認してもらおうとまだ震えている手でスマホを返そうとしたが、スマホではなく手を握られた。
「どうして震えてるの? 寒い?」
「違います。すみせん、緊張してしまって」
「緊張? 何で?」
「副社長の笑顔が……その、かっこよくて…ドキドキしてしまって」
本人目の前でかっこいいと言うなんて、自分で言ったのに恥ずかしくなる。
「由梨、顔が真っ赤だよ。寒いんじゃなくて暑いのかな。冷たい飲み物を頼もうか」
「いえ、大丈夫で……あ、コロ、大丈夫だよ」
副社長から視線を下に移すとつぶらな瞳でコロがこっちを見ていた。その瞳が心配しているように見えて、私は安心させるようとコロの頭を撫でる。
カメラに向けているのに私に向けられている気がして、胸がドキドキしてスマホを持つ手が震える。
こんなに整った顔をしている人に笑顔を向けられたのは初めてだから当然だろうけど、写真がぶれてないかと心配になる。
なんとか撮ったのを副社長に確認してもらおうとまだ震えている手でスマホを返そうとしたが、スマホではなく手を握られた。
「どうして震えてるの? 寒い?」
「違います。すみせん、緊張してしまって」
「緊張? 何で?」
「副社長の笑顔が……その、かっこよくて…ドキドキしてしまって」
本人目の前でかっこいいと言うなんて、自分で言ったのに恥ずかしくなる。
「由梨、顔が真っ赤だよ。寒いんじゃなくて暑いのかな。冷たい飲み物を頼もうか」
「いえ、大丈夫で……あ、コロ、大丈夫だよ」
副社長から視線を下に移すとつぶらな瞳でコロがこっちを見ていた。その瞳が心配しているように見えて、私は安心させるようとコロの頭を撫でる。