この愛、スイーツ以上
活発なコロは多分まだ帰りたくないのだろう。いつも行くドッグランの二倍はあるここでまだ走り回りたいのだろう。
つぶらな瞳でまだ帰らないと意思表示されているのを感じる。だけど、私はもうここにいるのが限界。
副社長と一緒にいるのが怖い。
もっと知りたいと思っていた人だけど、知っていくに従って彼に対する気持ちが変化していくのが分かって……恐い。
変化を恐れてしまうのは彼が副社長だから。もし彼を好きになったとしても次期社長の彼は到底手の届く人ではない。
だから、変化していく心を止めないといけない。
無理やり入れるしかないかとコロを副社長から引き離し、キャリーへ入れる。引き離した瞬間、1度だけ鳴いた。
コロは助けを求めるよう紫乃ちゃんを見たが、紫乃ちゃんはやっぱり大人なのかドライな性格なのかチラッと見ただけで、なにもしないで伏せていた。
観念したのかコロもバッグの中で伏せる。思ったよりもすんなりと入ったコロに安心して、副社長に向かって頭を下げた。
「では、失礼します。来週からよろしくお願いします」
つぶらな瞳でまだ帰らないと意思表示されているのを感じる。だけど、私はもうここにいるのが限界。
副社長と一緒にいるのが怖い。
もっと知りたいと思っていた人だけど、知っていくに従って彼に対する気持ちが変化していくのが分かって……恐い。
変化を恐れてしまうのは彼が副社長だから。もし彼を好きになったとしても次期社長の彼は到底手の届く人ではない。
だから、変化していく心を止めないといけない。
無理やり入れるしかないかとコロを副社長から引き離し、キャリーへ入れる。引き離した瞬間、1度だけ鳴いた。
コロは助けを求めるよう紫乃ちゃんを見たが、紫乃ちゃんはやっぱり大人なのかドライな性格なのかチラッと見ただけで、なにもしないで伏せていた。
観念したのかコロもバッグの中で伏せる。思ったよりもすんなりと入ったコロに安心して、副社長に向かって頭を下げた。
「では、失礼します。来週からよろしくお願いします」