この愛、スイーツ以上
「そこで帰るのはおかしいでしょ? 由梨が意識してるのバレバレなんじゃないの?」
「えー、そんなことないと思うよ。何となくだけど、女の人の気持ちを感じ取るのは苦手そうだし」
「へー、由梨ちゃん、なかなか東郷のこと分かってるね」
たまたま通りかかった透さんが会話に加わってきた
透さんは一人のお客さんのお見送りをしてから、片付けをしていた。
透さんの方が姉よりも副社長のことを知っているようだ。
「副社長が付き合っていた人って、どんな感じの人?」
「顔も名前も知らないから詳しいことは言えないけど、東郷がお坊っちゃまだから、それに相応しい子だと聞いたことはある」
「相応しいというとどこかのお嬢様ということ?」
「うん、そういうことになるね」
やっぱりそうだよね。
副社長に相応しいのはただの社員ではなく、同じような境遇のお嬢様とかそういう裕福な家庭に生まれた人なんだろう。
どう足掻いても手の届かない人だから……私は与えられた職務を全うすればいいだけ。
「えー、そんなことないと思うよ。何となくだけど、女の人の気持ちを感じ取るのは苦手そうだし」
「へー、由梨ちゃん、なかなか東郷のこと分かってるね」
たまたま通りかかった透さんが会話に加わってきた
透さんは一人のお客さんのお見送りをしてから、片付けをしていた。
透さんの方が姉よりも副社長のことを知っているようだ。
「副社長が付き合っていた人って、どんな感じの人?」
「顔も名前も知らないから詳しいことは言えないけど、東郷がお坊っちゃまだから、それに相応しい子だと聞いたことはある」
「相応しいというとどこかのお嬢様ということ?」
「うん、そういうことになるね」
やっぱりそうだよね。
副社長に相応しいのはただの社員ではなく、同じような境遇のお嬢様とかそういう裕福な家庭に生まれた人なんだろう。
どう足掻いても手の届かない人だから……私は与えられた職務を全うすればいいだけ。