この愛、スイーツ以上
そんなことを思いながら、安田さんから渡されたファイルを開くと、突然ノックなしにこの部屋のドアが勢いよく開かれた。
誰だとこの部屋にいる三人が入ってきた人物を見ると、そこには懐かしい顔があった。
「おはよう! 安田、久しぶり!」
「虎太(とらた)さん……おはようございます」
「兄さん、ノックしないならもう少し静かに入ってきてくれない?」
入ってきたのは副社長のお兄さんの虎太さんで、この人は前副社長。
確か年齢は副社長より五歳上。
「おはようございます。ご無沙汰しています」
「あれ? えっと、あー、吉川さん! なんでここに?」
「実は本日からこちらに配属なりまして」
虎太さんはほとんどの社員の顔と名前を把握していて、私のような平社員にも話し掛けてくれる気さくな人だった。
副社長とは真逆の人柄が人気だったから、退職した時はショックを受けていた人が多い、私も虎太さんの人柄は好きだった。
だから、今の副社長は苦手だったのだけど、彼は意外な面があってまだ本当の彼がどんな人か掴めない。
誰だとこの部屋にいる三人が入ってきた人物を見ると、そこには懐かしい顔があった。
「おはよう! 安田、久しぶり!」
「虎太(とらた)さん……おはようございます」
「兄さん、ノックしないならもう少し静かに入ってきてくれない?」
入ってきたのは副社長のお兄さんの虎太さんで、この人は前副社長。
確か年齢は副社長より五歳上。
「おはようございます。ご無沙汰しています」
「あれ? えっと、あー、吉川さん! なんでここに?」
「実は本日からこちらに配属なりまして」
虎太さんはほとんどの社員の顔と名前を把握していて、私のような平社員にも話し掛けてくれる気さくな人だった。
副社長とは真逆の人柄が人気だったから、退職した時はショックを受けていた人が多い、私も虎太さんの人柄は好きだった。
だから、今の副社長は苦手だったのだけど、彼は意外な面があってまだ本当の彼がどんな人か掴めない。