この愛、スイーツ以上
「兄さん、これ見て」
「ん? これは吉川さん?」
「ちょっ、副社長。なんてものを!」
止めようとしたけど、間に合わなかった。副社長が虎太さんに見せたのは先ほどのスマホの待受画面。
何でこの場でいきなりそれを?
虎太さんは見せられたスマホを自分の手に持ち「ほお」と言って、私を見た。
「これはどこで撮ったの? 外みたいだけど、二人は付き合ってるの?」
「この前、ドッグランで偶然会ったんだよ。ね、吉川さん、かわいいでしょ?」
「確かにかわいいね」
質問にちゃんと答えていないけど、虎太さんは理解したみたいで笑った。
「しかし、涼太は相変わらず鈍いというか、自由というか……安田も大変だろ?」
「もう慣れましたよ。自由という部分ではお二人よく似ていると思いますけどね」
安田さんは虎太さんが副社長の時からここで秘書をやっている。それと二人は同じ大学で安田さんは虎太さんの一年後輩だと聞いたことがある。
だから、副社長よりも付き合いが長いし、お互いをよく知っている。
安田さんの言葉に苦笑した虎太さんはお土産だとチョコレートが入った箱を副社長に渡した。
「ん? これは吉川さん?」
「ちょっ、副社長。なんてものを!」
止めようとしたけど、間に合わなかった。副社長が虎太さんに見せたのは先ほどのスマホの待受画面。
何でこの場でいきなりそれを?
虎太さんは見せられたスマホを自分の手に持ち「ほお」と言って、私を見た。
「これはどこで撮ったの? 外みたいだけど、二人は付き合ってるの?」
「この前、ドッグランで偶然会ったんだよ。ね、吉川さん、かわいいでしょ?」
「確かにかわいいね」
質問にちゃんと答えていないけど、虎太さんは理解したみたいで笑った。
「しかし、涼太は相変わらず鈍いというか、自由というか……安田も大変だろ?」
「もう慣れましたよ。自由という部分ではお二人よく似ていると思いますけどね」
安田さんは虎太さんが副社長の時からここで秘書をやっている。それと二人は同じ大学で安田さんは虎太さんの一年後輩だと聞いたことがある。
だから、副社長よりも付き合いが長いし、お互いをよく知っている。
安田さんの言葉に苦笑した虎太さんはお土産だとチョコレートが入った箱を副社長に渡した。