この愛、スイーツ以上
副社長と虎太さんが隣の応接室に移ったので、私はコーヒーを入れて運ぶ。
「どうぞ」
「吉川さん、このチョコ美味しいんだよ。ほら、口開けて」
「え、あの……」
チョコの箱は開いていて、既に何個からなくなっていた。そういえば、この前パンケーキも食べていたし、意外に甘党なのかも。
しかし、どうしてここで口を開けろと?
カップをテーブルに置こうとしていた私は動きを止めて戸惑った。だけど、お構いなしに副社長は一粒のチョコを口前に差し出す。
両手がふさがっているからどうすることも出来なく、言われるまま口を開けるしかない。入れられたチョコを噛むとほんのり苦味があるが、上品な甘さが口いっぱいに広がる。
このチョコ、滅多に食べられない高級のだ。
「美味しいです!」
「だろ? もう1つ食べる?」
「いえ、1つで充分です」
「おいおい、涼太。お前、そういうヤツだっけ?」
虎太さんが呆れた声を出しているとき、私はカップを無事置き終えた。
虎太さんのいう通り、副社長はこういう人だったのかと私も何度か思っている。
「どうぞ」
「吉川さん、このチョコ美味しいんだよ。ほら、口開けて」
「え、あの……」
チョコの箱は開いていて、既に何個からなくなっていた。そういえば、この前パンケーキも食べていたし、意外に甘党なのかも。
しかし、どうしてここで口を開けろと?
カップをテーブルに置こうとしていた私は動きを止めて戸惑った。だけど、お構いなしに副社長は一粒のチョコを口前に差し出す。
両手がふさがっているからどうすることも出来なく、言われるまま口を開けるしかない。入れられたチョコを噛むとほんのり苦味があるが、上品な甘さが口いっぱいに広がる。
このチョコ、滅多に食べられない高級のだ。
「美味しいです!」
「だろ? もう1つ食べる?」
「いえ、1つで充分です」
「おいおい、涼太。お前、そういうヤツだっけ?」
虎太さんが呆れた声を出しているとき、私はカップを無事置き終えた。
虎太さんのいう通り、副社長はこういう人だったのかと私も何度か思っている。