この愛、スイーツ以上
渦巻く心
翌朝、私は副社長室の前で困っていた。
安田さんがいないから、彼がいつも出社する時間に来ておこうと早くに出てきたが、ここの鍵を預かっていなかったことに今気付いた。
副社長が来るまで待つのでは早くに来た意味がない。守衛室に行って、鍵を借りようか。でも、借りるには課長以上の役職をもつ人の許可が必要となる。
総務課長にお願いしに行くとしても、まだ出社していないだろう。
だけど、誰かいるかもしれないと総務部へ向かった。
「吉川さん、おはよう。珍しいね、朝からこっちに顔出すなんて。どうしたの?」
「大平さん、おはようございます。課長はまだ出社されていないですよね?」
そっと総務部のフロアに顔を突っ込むと数人しか出社していない中で、大平さんがいて安心した。大平さんはいつもの穏やかな笑顔で私がここに来た理由を聞いてくれる。
「そうか。んー、人事の石田課長はもう来ているよ。話せば許可してくれると思う。待ってね、今許可書を出すから」
「ありがとうございます」
安田さんがいないから、彼がいつも出社する時間に来ておこうと早くに出てきたが、ここの鍵を預かっていなかったことに今気付いた。
副社長が来るまで待つのでは早くに来た意味がない。守衛室に行って、鍵を借りようか。でも、借りるには課長以上の役職をもつ人の許可が必要となる。
総務課長にお願いしに行くとしても、まだ出社していないだろう。
だけど、誰かいるかもしれないと総務部へ向かった。
「吉川さん、おはよう。珍しいね、朝からこっちに顔出すなんて。どうしたの?」
「大平さん、おはようございます。課長はまだ出社されていないですよね?」
そっと総務部のフロアに顔を突っ込むと数人しか出社していない中で、大平さんがいて安心した。大平さんはいつもの穏やかな笑顔で私がここに来た理由を聞いてくれる。
「そうか。んー、人事の石田課長はもう来ているよ。話せば許可してくれると思う。待ってね、今許可書を出すから」
「ありがとうございます」