この愛、スイーツ以上
副社長が頷いたので鍵がなくて入れなかったから許可書をもらい、守衛室に借りに行ったことを説明する。
副社長にはどうでもいい話なのか「ふうん」と興味のなさそうな返事をされる。聞かれもしないのに言い訳っぽい説明をしたのがよくなかったのかもしれない。
「申し訳ありません。昨日のうちに鍵を確認するべきでした」
再度頭を深々と下げるとこちらに近付く足音が聞こえてきた。いつの間にか目の前に副社長がいて、無表情で私を見下ろす。
冷たく見える瞳に背筋が寒くなる気がした。言い訳をしたから怒っているのかもしれない。
どうしようと思っても、これ以上話せることがない。
「由梨が一緒にいたのは大平だよな? アイツと仲がいいの?」
「確かに大平さんと一緒に下に下りましたが……あ、許可書を大平さんが出してくれたので」
抜けていた説明を足すと彼は不機嫌そうな顔をする。何か気にさわることを言ってしまっただろうか。
自分の説明におかしい部分があったかと思い返すが、分からなくて閉口した。もう何も話さない方が無難に思う。
副社長にはどうでもいい話なのか「ふうん」と興味のなさそうな返事をされる。聞かれもしないのに言い訳っぽい説明をしたのがよくなかったのかもしれない。
「申し訳ありません。昨日のうちに鍵を確認するべきでした」
再度頭を深々と下げるとこちらに近付く足音が聞こえてきた。いつの間にか目の前に副社長がいて、無表情で私を見下ろす。
冷たく見える瞳に背筋が寒くなる気がした。言い訳をしたから怒っているのかもしれない。
どうしようと思っても、これ以上話せることがない。
「由梨が一緒にいたのは大平だよな? アイツと仲がいいの?」
「確かに大平さんと一緒に下に下りましたが……あ、許可書を大平さんが出してくれたので」
抜けていた説明を足すと彼は不機嫌そうな顔をする。何か気にさわることを言ってしまっただろうか。
自分の説明におかしい部分があったかと思い返すが、分からなくて閉口した。もう何も話さない方が無難に思う。