リアル
第二章―出会い―
***
ライブの開催日が近づいてきたある日。
私は、参加しているコミュニティーサイトを久々に開いた。

すると、新着メッセージが一件。


(えー、日記も更新してないのに…なんだろ?)


見てみると、メールしませんか、という内容だった。

「初めまして☆俺もK市住みだよ☆コンビニでバイトしてるんだって??もしかしたらバイト先に行ったことあるかも♪どこのコンビニでバイトしてるの??V系好きならメールしませんかぁ??」

俺…。男性のメル友希望…。

一瞬迷った。仮にも彼氏持ちだし、もし逆の立場で彼氏が女の子とメールしてたらヤダし…。


でも、悪魔みたいな天使が囁いた。

(―メールするだけだし、彼氏への気持ちも冷め始めてるんだからいいじゃん―)


私は誘いに乗り、返事を打ち始めた。



< 4 / 6 >

この作品をシェア

pagetop