俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
なにも見つからなかったようで、恭子さんはすくっと立ち上がると探す場所をリビングへ移した。
そこでテーブルの上に並んだ食事を目にして、ハッと息を飲む。
「ごめんなさい、私、邪魔して……出直すわ」
「いえ、大丈夫です、大河、まだ帰ってきてないですし」
「……ごめんなさい。大河がくる前にすぐ帰るから、少しだけ時間をちょうだい」
恭子さんは申し訳なさそうにしながらも、リビングを早足で見まわる。
「前回来たときに落としたんですよね。リビングにはほとんど入らなかったはずなので、落ちているとしたら廊下かさきほどの部屋じゃないでしょうか」
彼女がこの家を訪れた土曜日、確かリビングの入り口まできたところで大河の不在を確認し、回れ右したはずだ。
リビングの奥までは足を踏み入れていないのだから、そんなところにピアスが落ちているわけがない。
けれど、私の言葉に、なぜだか恭子さんの顔色が曇る。
「……その……もしかしたら、転がったかもしれないし」
うろたえるように目を泳がせる彼女に、違和感がした。
彼女の歩いた範囲からして、転がったとしてもせいぜい入口付近だ。もし誰かが蹴り飛ばしたなら、足に当たった時点で気がつく。
どう考えてもこんなところにあるとは思えないのだけれど……?
それとも、藁にも縋る思いで手あたり次第探しているのだろうか?
そこでテーブルの上に並んだ食事を目にして、ハッと息を飲む。
「ごめんなさい、私、邪魔して……出直すわ」
「いえ、大丈夫です、大河、まだ帰ってきてないですし」
「……ごめんなさい。大河がくる前にすぐ帰るから、少しだけ時間をちょうだい」
恭子さんは申し訳なさそうにしながらも、リビングを早足で見まわる。
「前回来たときに落としたんですよね。リビングにはほとんど入らなかったはずなので、落ちているとしたら廊下かさきほどの部屋じゃないでしょうか」
彼女がこの家を訪れた土曜日、確かリビングの入り口まできたところで大河の不在を確認し、回れ右したはずだ。
リビングの奥までは足を踏み入れていないのだから、そんなところにピアスが落ちているわけがない。
けれど、私の言葉に、なぜだか恭子さんの顔色が曇る。
「……その……もしかしたら、転がったかもしれないし」
うろたえるように目を泳がせる彼女に、違和感がした。
彼女の歩いた範囲からして、転がったとしてもせいぜい入口付近だ。もし誰かが蹴り飛ばしたなら、足に当たった時点で気がつく。
どう考えてもこんなところにあるとは思えないのだけれど……?
それとも、藁にも縋る思いで手あたり次第探しているのだろうか?