俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
どうして、大河の部屋を探したの……?
開きっぱなしの扉から見える大河の部屋は、私も何度か入らせてもらったことがあるが、いつも綺麗に整頓されている。
左側は書斎で、右側にはキングサイズのふかふかベッド。
そこで、廊下の明かりを反射して、キラリと光るものを見つけた。
大きなベッドの上、くしゃっと皺になった上掛けの陰に隠れるようにして、それは存在を主張している。
さっき恭子さんが立っていた場所からはちょうど死角になる位置だ。
嘘でしょう? どうしてこんなところに?
吸い寄せられるように一歩を踏み出し、近づくごとにドクリ、ドクリと鼓動が騒ぎ出す。
拾い上げて、抱えていた不安が逃れようのない事実へと変わる。
どうしてこれが、大河の寝室の、ベッドの上なんかに落ちているんだろう……?
ふたり、そのベッドで――
頭の中を駆け巡る嫌な妄想に、そんなわけないと必死に言い聞かせる。大河は私のことを愛していると言ってくれたのだから……。
でも、恭子さんの話を繋ぎ合わせると、どうしてもなにもなかったとは思えなくて。
湧き上がった憶測を頭から振り払おうとするけれど、うまくいかず、その場にしゃがみ込んでしまった。
開きっぱなしの扉から見える大河の部屋は、私も何度か入らせてもらったことがあるが、いつも綺麗に整頓されている。
左側は書斎で、右側にはキングサイズのふかふかベッド。
そこで、廊下の明かりを反射して、キラリと光るものを見つけた。
大きなベッドの上、くしゃっと皺になった上掛けの陰に隠れるようにして、それは存在を主張している。
さっき恭子さんが立っていた場所からはちょうど死角になる位置だ。
嘘でしょう? どうしてこんなところに?
吸い寄せられるように一歩を踏み出し、近づくごとにドクリ、ドクリと鼓動が騒ぎ出す。
拾い上げて、抱えていた不安が逃れようのない事実へと変わる。
どうしてこれが、大河の寝室の、ベッドの上なんかに落ちているんだろう……?
ふたり、そのベッドで――
頭の中を駆け巡る嫌な妄想に、そんなわけないと必死に言い聞かせる。大河は私のことを愛していると言ってくれたのだから……。
でも、恭子さんの話を繋ぎ合わせると、どうしてもなにもなかったとは思えなくて。
湧き上がった憶測を頭から振り払おうとするけれど、うまくいかず、その場にしゃがみ込んでしまった。