俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
彼へのキスで答えると、大河は自分のシャツを素早く脱いで床に放った。
筋肉質な素肌は、学生の頃、体育の授業で見た姿とは全然違っていて、私の知らない大人の男になっていた。

小学校くらいまでは、私とそこまで身長も体型も変わらなかったはずなのに。
太くて硬くて、力強い腕に、今はとても敵う気がしない。

その腕は私の背中を軽々と浮かせて、肌着を丁寧に脱がせていく。

そして、すっかり大人の男性へと変貌してしまった彼の身体が、眩暈のするような愛撫と口づけを私の体の隅々にプレゼントしてくれた。

理性を剥ぎ取る快感に占拠され、限界を超えた触覚が次第に麻痺へと変わっていく。
何度も何度も、それは繰り返され……

「大河……もうだめ……」

「わかってる。俺もだ」

太股を擦り合わせるようにして身悶える私に、彼の優しさと強さと激情を兼ね備えた瞳が突き刺さる。

「俺も……お前が欲しくてたまらない」

そう宣言した彼は、腰に、脚にキスをして、自分を受け入れてほしいと合図する。

どうなってもかまわない――彼のことが愛おしくて、彼のすべてを受け止めたい。
彼で自分を隙間なく満たしてしまいたいなんて、貪欲な考えしかもう頭に浮かばない。
他の誰かと結婚なんてまっぴらだ。体と心を捧げるなら、大河がいい。

覚悟を決めて明け渡した体を、彼は指でそっとほぐしてくれる。

「あぁ……」

熱い吐息が私の口から洩れて、やがて素肌と素肌が擦れ合って、私たちはひとつになる。

「莉依――っ」

最後に、愛おしさに悶えるような、私の名を呼ぶ彼の声が、ふたりだけの静かな部屋に響き渡った。
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