俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
大河が帰ってきたのは二十一時を過ぎた頃だった。
「遅くなってごめん。腹減ったろ?」
そう言って、大河は両手に高級スーパーのビニール袋を掲げる。
中にはローストビーフがたくさんのった高級そうなサラダと、魚介たっぷりのパスタ弁当、それから、デミグラスソースのハンバーグ弁当、デザートには、フレッシュなフルーツがふんだんにあしらわれたタルト。
値札を見て、ぎょっとした。想像とひと桁違う。
「……大河って、いつもこういうの食べてるの?」
「そんなわけないだろ。今日は特別。莉依が勉強頑張ったご褒美だ」
スーツにはちょっと似合わない、屈託のない顔で笑う。
勉強で疲れた心にそのひまわりみたいな笑顔は反則だ。じーんと目頭が熱くなってしまう。
さっそく食べようとお弁当に手を伸ばしたところで、大河がその手を掴み上げた。
「はい、ストップ」
「へ?」
「帰ってきたら、テストするって言ったよな? 百点取れたら、食わせてやる」
「……百点!?」
大河がニヤリと口の端を吊り上げて笑う。その表情は先ほどから一転、悪魔が乗り移ったかのように邪悪だった。
「莉依、信じてるぞ? お前はやればできる子だって」
ぞぞぞっと、背中に寒気が走る。目の前の大河が、私のよく知る彼と同一人物とは思えない。
私、こんなにサディスティックに歪む大河の顔、初めて見たよ……。
「遅くなってごめん。腹減ったろ?」
そう言って、大河は両手に高級スーパーのビニール袋を掲げる。
中にはローストビーフがたくさんのった高級そうなサラダと、魚介たっぷりのパスタ弁当、それから、デミグラスソースのハンバーグ弁当、デザートには、フレッシュなフルーツがふんだんにあしらわれたタルト。
値札を見て、ぎょっとした。想像とひと桁違う。
「……大河って、いつもこういうの食べてるの?」
「そんなわけないだろ。今日は特別。莉依が勉強頑張ったご褒美だ」
スーツにはちょっと似合わない、屈託のない顔で笑う。
勉強で疲れた心にそのひまわりみたいな笑顔は反則だ。じーんと目頭が熱くなってしまう。
さっそく食べようとお弁当に手を伸ばしたところで、大河がその手を掴み上げた。
「はい、ストップ」
「へ?」
「帰ってきたら、テストするって言ったよな? 百点取れたら、食わせてやる」
「……百点!?」
大河がニヤリと口の端を吊り上げて笑う。その表情は先ほどから一転、悪魔が乗り移ったかのように邪悪だった。
「莉依、信じてるぞ? お前はやればできる子だって」
ぞぞぞっと、背中に寒気が走る。目の前の大河が、私のよく知る彼と同一人物とは思えない。
私、こんなにサディスティックに歪む大河の顔、初めて見たよ……。