俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
「ご、ご褒美は、就職のあとって……」
「どれだけ焦らせば気が済むんだ、お前は」
「だめ……だめ……」
服の上から全身を愛撫する大河の手のひらが、今にも中まで入り込んできそうで、私は手を縮こませながら身を固くした。
抱かれたい。でも、その一歩を踏み出すのが怖い。
自分の心が鋭い瞳に征服されてしまいそうで、恐ろしくなる。
「やめて……お願い……」
気が動転している私の目にうっすらと涙が滲んで、それに気づいた大河が苦しそうに眉を下げる。
「……まだ、許してくれないのか……?」
けっして拒絶するつもりなんてなかったのに、気づけば大河は助けを求めるような目で私のことをじっと覗き込んでいた。
「……俺のこと、好きなくせに。どうしてだめなんだよ……」
「ごめんなさい……もうちょっとだけ……ちゃんと覚悟、決めるから」
大河は私の横にごろんと体を横たわらせると、ベッドに顔を埋めた。
シーツの奥からもごもごと、くぐもったかすれ声が聞こえてくる。
「……わかったよ。お前がいいって言ってくれるまで、待ってる」
大河はあきらめたように体を起こし、ベッドから這い出ようとした。
リビングへ戻るのだろうか、どこかへ行ってしまう――私への愛情ごと泡と消えてしまうような気がして、慌てて大河の服の端をぎゅっと引っ張った。
「どれだけ焦らせば気が済むんだ、お前は」
「だめ……だめ……」
服の上から全身を愛撫する大河の手のひらが、今にも中まで入り込んできそうで、私は手を縮こませながら身を固くした。
抱かれたい。でも、その一歩を踏み出すのが怖い。
自分の心が鋭い瞳に征服されてしまいそうで、恐ろしくなる。
「やめて……お願い……」
気が動転している私の目にうっすらと涙が滲んで、それに気づいた大河が苦しそうに眉を下げる。
「……まだ、許してくれないのか……?」
けっして拒絶するつもりなんてなかったのに、気づけば大河は助けを求めるような目で私のことをじっと覗き込んでいた。
「……俺のこと、好きなくせに。どうしてだめなんだよ……」
「ごめんなさい……もうちょっとだけ……ちゃんと覚悟、決めるから」
大河は私の横にごろんと体を横たわらせると、ベッドに顔を埋めた。
シーツの奥からもごもごと、くぐもったかすれ声が聞こえてくる。
「……わかったよ。お前がいいって言ってくれるまで、待ってる」
大河はあきらめたように体を起こし、ベッドから這い出ようとした。
リビングへ戻るのだろうか、どこかへ行ってしまう――私への愛情ごと泡と消えてしまうような気がして、慌てて大河の服の端をぎゅっと引っ張った。