優等生、中川君。
こんなボロボロなあたしを受け止めてくれる人、きっとあなたしかいない。
早く
早く
──────…
「……こころさん?」
学校の玄関に、何故か彼はいた。
「な…中川君…」
「…傷だらけ…じゃん」
あたしの傷はよっぽどヒドいのか、いつも冷静な中川君も、少し驚いていた。
「………終わったから。」
少し笑ってピースをする。
「………っ」
中川君は、なんだか顔を歪ました。
「保健室行こう。」
「えっ」
「早く。」
中川君は少し怒り気味にスタスタと歩く。
あたしも、早足で追いかける。
もしかして、中川君は、待っててくれていたのかな。