優等生、中川君。
次の日、学校に行くとゆかりに泣きながら説教された。
「もう!!ばかっ!!今度からあたしが着いて行くんだから!!」
「はいはい…」
「もうっ…もうっ…もお~!!」
うわーん、とあたしにしがみつくゆかり。
「よしよし」
ゆかりの背中を、トントンと叩く。
「ゆかり、ゴメンね。」
「ほんとよ!…もう。
正人君、女好きの上にDV野郎だったなんて!信じらんない!」
「だねー…」
「これからは、あたしがこころを守るんだからっ」
そう言ってゆかりは、またあたしをギュッと抱き締めた。
「ありがとう、ゆかり」
ボソッと言ったけれど、ゆかりには聞こえていたかな。