白い虎と蝶 ~絆~
「わかった」
「りょーかーい」
「それと、彗」
「ん?」
「まなの、白蝶の情報を隠せ」
「ん、わかった」
「たのむ」
最後に彗に頼んだ。
そのまま時間は過ぎ、いまは18:00。
4人が集まって座っている。なのに誰も話さない。
そんな静寂を破ったのは俺の携帯だった。
携帯に電話がかかってきた。
「「「「!!!!」」」」
表示されている名前は、『まな』だった。
まなが俺の番号を知ってるわけがない。調べても俺の情報は彗が最低限で隠してくれてる。
ってことは……。
俺たちは目を合わせて頷いてから。
ピッ。
電話に出た。
[よぉ白虎さん]
聞き馴染みのある憎たらしい声にみんなに聞こえるよう、スピーカーにする。
「何のようだ」
[まぁ、そーカッカすんなよ。俺は青龍の総長、秀登だ]
「青龍総長の秀登が俺に何のようだって聞いたんだ。さっさと答えろ。ろくでもない事なら殺すぞ」