白い虎と蝶 ~絆~
「りょーかいっす」
俺が走ると秀登が前に出て俺に殴りかかる。
俺はそれをギリギリで交わす。
そのまま流れた拳を彗が左手で止めた。
「邪魔をするな」
「悪いなっ!俺んとこの総長さんはやらなきゃいけない事が他にあるんでね………っ!!」
反対の手で秀登が殴り掛かる。
彗は掴んでいた拳を左下に振り払い右に避ける。
秀登はそのまま前に倒れる。
その瞬間を狙って蹴りを入れる。
「いけ!」
「りょーかい」
「任せたっすよ。彗、ひかる」
「おう」「ま〜かせて☆」
程々にやってくれよな。
こいつら、キレてっから青龍の方が心配だな。
「かなめ、あいつどーするっすか」
「あぁ?あいつ?」
「朱雀」
「あぁー、もしやるんであればお前がやってくれ。時間稼ぎでいい」
「おっけー。どのぐらい?」
「20秒」
「うっす」
さて、鎖の鍵は誰かが持ってるとして………。
ちっ、めんどくせー。