白い虎と蝶 ~絆~


かなめは私のためにいろいろやってくれる。



自意識過剰かもしれない。



けど、かなめの中で私の優先順位って上位にいるんじゃないかと思うほど、かなめはいろいろ私にしてくれた。



意識がない時にいろいろされて、本来なら怖いって思うはずなのに、なんでかな。



かなめの匂いがいっぱいしてるからかな。



不思議と怖いとは思わなかった。



とにかくかなめをどうにかしなきゃ。



熱あるからベットに寝かせないとっ!



「よっと」



寄りかかっていたかなめの腕を自分の肩にかけてベットまで運んだ。



とにかく汗がすごいから着替えさせた方がいいよね!



…………上だけで……いいよね。



男の裸……。



「っっ!!………っはぁ……はぁ…ふぅー。



大丈夫。大丈夫。



かなめは大丈夫」



そう言い聞かせた。



気づけば手が震えていて、必死に抑えた。



自分でも抑えられたのはびっくりだ。



でも、それができたのもきっとここがかなめの家だからだ。



かなめの匂いが充満してて………まるで、抱きしめられてる時のように感じさせたから。



いつからこんなに変態になったんだろう、私。



とにかくかなめの服を変えて…………体拭かなきゃ……だよね?

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